いま九州(福岡・熊本・鹿児島・大分・長崎・宮崎・佐賀)では、ヒノキ花粉が危険なことになっています。
今年2017年は例年よりも花粉が多く、去年と比べると2倍程度の飛散量になっています。
今回は、そんな九州のヒノキ花粉の飛散状況についての速報をお伝えします。
去年よりもひどい花粉状況@九州
今年の九州(福岡・熊本・鹿児島・大分・長崎・宮崎・佐賀)の花粉の飛散量は、かなり悲惨な状況です。
だじゃれではありません・・・
例年(2007年~2016年の平均)と比べて2017年の花粉の飛散量は多いかどうか気になりますよね。
まずはこちらをご覧ください。下の全国マップは、花粉飛散量が例年と比べて多いかどうかを表しています。
出典:tenki.jp
2017年、長崎と鹿児島は例年並み、その他の県(熊本・鹿児島・大分・長崎・宮崎・佐賀)は110%から150%と、やや多い状況です。
つまり、多いところでは今年は例年よりも1.5倍も多く花粉が飛んでいる状況です。
例年より少なめの場所でも、油断は禁物です。
なぜなら、花粉症は長年積み重なって発症するアレルギーだからです。
症状のひどさに関しては去年と比較するほうが体の実感と合うでしょう。
そこで、今年と去年との比較(2017年と2016年の比較)を見てみましょう。
下の全国マップは、2017年現在が去年のいまごろよりもどれだけ花粉の飛散量が多いかを表しています。
出典:tenki.jp
いかがでしょうか、赤ければ赤いほど、2017年は悲惨な状況です。九州地方は真っ赤になっていることがお分かりかと思います。
いちばんマシな福岡県でさえ150%、他の県では200%以上というすさまじい値です。
つまり2017年は、去年の2倍ほどの花粉量となっています。
去年はこれくらいの症状だったなと覚えておられる方は、それ以上の症状が出る可能性があることに注意してください。
今年の九州では、昨年以上に花粉症対策をとらないと、大変なことになるかもしれません。
4月中旬は九州が一番花粉がひどい
春に飛散する花粉には、主にスギ花粉とヒノキ花粉の2種類があります。
これらスギ花粉とヒノキ花粉の飛散量のピーク時期が異なることをご存知でしょうか?
例年では、まずスギ花粉の飛散ピークがやって来て、その後にヒノキ花粉の飛散ピークが来るのです。花粉症の症状のひどさも、それに合わせてピークが来ることになります。
そして、今まさに、ヒノキ花粉のピークが九州に来ているところです。
また、花粉のピークは西から東へと順番にやって来るのが特徴です。
こちらをご覧ください。
出典:tenki.jp
いまちょうど、九州方面はヒノキ花粉のピークです。関西や関東と比べると、より西側の福岡でピークが来ています。
九州でのヒノキ花粉のピークはいつ?
では、このヒノキ花粉のピークはいつからいつまでなのでしょうか?
スギ花粉の飛散のピークはおさまったようですが、4月中旬からはヒノキ花粉がピークに入っています。ヒノキ花粉は3月の中旬ごろから出始め、だいたい4月中旬がピークになっています。
2月時点では、下記の表のとおり福岡でのヒノキ花粉のピークは4月上旬と予測されていました。
しかし、最近では、少し遅めにずれて上旬から中旬がヒノキ花粉のピークといわれています。
注意点ですが、ピークは4月中旬までとはいえ、その後の5月にも花粉は飛散し続けます。
ですので、5月の上旬ごろまでは、九州地方(福岡・熊本・鹿児島・大分・長崎・宮崎・佐賀)では油断できない状況です。
花粉が飛ぶ時間帯は?
花粉症の対策方法としては、なるべく花粉が飛んでいる時間帯に外に出ないことが一番です。
雨が降っている時間帯は花粉が地面に落とされますので花粉症は軽めになりますが、次の晴れた日にはその花粉が風で再び飛散します。
とくに、風が強い日や空気が乾燥した日は注意が必要です。
ただ、窓を閉めていても、空調などを通して家の中に花粉が侵入することもあります。
いま子供の花粉症が増えている
花粉症は、アレルギーの一種です。
最近では、アレルギーを持つ子供が急増しています。
花粉症は大人の病気という認識も多いなかで、くしゃみ、せき、いびきなどの花粉症で苦しむ子供が増えているのです。
子供の花粉症が増えている要因としては、さまざまな要因が考えられています。
飛散する花粉の量が増えたことだけではなく、子供の体質そのものが変化したり、花粉そのものがアレルギーの原因ではない場合があります。
・清潔すぎる成長環境
一説には、清潔すぎる環境で育ったために、アレルギー症状が出やすくなっているともいわれています。
・大気汚染物質
花粉は体内に侵入するとアレルギーを引き起こす物質ですが、花粉には空気中に舞う汚染物質が付着しています。
こうした大気中の微粒子が花粉に付着し、それが花粉といっしょにそのまま体に侵入してしまいます。
この汚染物質が原因で、花粉症の症状を引き起こす場合があります。
よく花粉の多い田舎に行くとむしろ花粉症がおさまる方がいらっしゃいます。
こうした人は、花粉そのものではなく、花粉に付着した空気中の汚染物質が原因でアレルギーを起こしているとも考えられています。
・栄養のかたより
最近では日本の食事も欧米化してきており、それが原因でアレルギーが起こりやすくなっているともいわれています。
子供の栄養バランスの見直しが大切になります。
まとめ
今年2017年の九州地方(福岡・熊本・鹿児島・大分・長崎・宮崎・佐賀)では、去年とは比べ物にならない花粉の飛散量となっています。
とくにヒノキ花粉は、この4月中旬をピークに、まだまだ5月上旬まで飛散し続ける見通しです。
また、最近では子供のアレルギーや花粉症も急増しています。
子供を守るためにも、とくに今年は、さまざまな花粉症対策を検討していく必要がありそうです。