今年は早いもので、東京ではもうすでに開花宣言がありました。
いつから桜が咲くのか、いつ満開になるのか、気になりますよね。
そこで覚えておきたいのが次の日取り。
「開花日」と「満開日」です。
今回は、全国の開花日と満開日の最新予想をおとどけしたいと思います。
桜が散ってしまうまえに、お花見の計画をしっかりと立てておきましょう。
また、どうして桜の開花を予想することができるのか、桜の開花のメカニズムをご紹介します。
桜前線とは？
毎年春になると、いつもわたしたちの目を楽しませてくれるのが桜。
もうお花見シーズンがやってきました。
ところで梅雨の時期に「梅雨前線」があるように、桜にも「桜前線」があることをご存知でしょうか？
桜前線は、開花日の違いを全国マップに線状に表したものです。
桜は春に咲くものですが、都道府県によって咲くタイミングにいくぶんか違いがあります。
というのも、桜は気温によって開花させる時期がある程度定まっているからです。
地域ごとに気温差がありますので、そうすると桜の開花時期も地域によってずれてきます。
こうした桜の咲くタイミングを表した全国マップが、桜前線なのです。
いつもと同じようにお花見の予定を組んでいたら、見ごろを逃してしまった・・・
なんてことがないように、桜前線を参考にして、しっかりとスケジュールを立てておきましょう。
桜前線をチェック！
ソメイヨシノ、八重桜など、桜の種類はいろいろありますが、代表的なものはなんといってもソメイヨシノです。
ソメイヨシノの桜前線は、このような予想になっています。
開花前線をみるとわかるように、東日本のほうが少し遅い傾向にあります。
西日本は少し早いようです。
このように、桜の開花時期や満開日は毎年おなじではありません。
お花見のタイミングもそれに合わせて調整したほうがよいでしょう。
全国の開花日と満開日は？
お花見をより楽しむためには、満開日を確認しておくことも大切です。
全国の開花日と満開日の予想（気象庁）を表にまとめましたので、ご参考にしてください。
九州地方（福岡、大分、長崎、熊本、宮崎、鹿児島）
開花日 満開日 福岡市 ３月２５日 ４月６日 大分市 ３月３０日 ４月１０日 長崎市 ３月３０日 ４月９日 佐賀市 ３月３０日 ４月８日 熊本市 ３月３０日 ４月９日 宮崎市 ４月１日 ４月１１日 鹿児島市 ４月３日 ４月１２日 四国地方（香川、徳島、愛媛、高知）
開花日 満開日 高松市 ４月１日 ４月９日 徳島市 ４月２日 ４月１１日 松山市 ３月２９日 ４月９日 高知市 ３月２８日 ４月６日 中国地方（広島、岡山、島根、鳥取、山口）
開花日 満開日 広島市 ３月３１日 ４月８日 岡山市 ４月２日 ４月９日 松江市 ４月４日 ４月１１日 鳥取市 ４月４日 ４月１０日 下関市 ３月２９日 ４月８日 近畿地方（大阪、滋賀、京都、兵庫、奈良、和歌山）
開花日 満開日 大阪市 ４月２日 ４月９日 彦根市 ４月５日 ４月１２日 京都市 ４月１日 ４月９日 神戸市 ４月２日 ４月１１日 奈良市 ４月２日 ４月８日 和歌山市 ３月３１日 ４月８日 東海地方（愛知、静岡、岐阜、三重）
開花日 満開日 名古屋市 ３月２８日 ４月７日 静岡市 ４月２日 ４月１０日 岐阜市 ３月２９日 ４月７日 津市 ４月３日 ４月９日 関東地方（東京、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、神奈川）
開花日 満開日 東京都心 ３月２１日 ３月３１日 水戸市 ４月２日 ４月９日 宇都宮市 ３月３１日 ４月８日 前橋市 ４月１日 ４月８日 熊谷市 ３月２７日 ４月５日 銚子市 ４月４日 ４月１１日 横浜市 ３月２５日 ４月５日
甲信地方（山梨、長野）
開花日 満開日 甲府市 ３月３１日 ４月７日 長野市 ４月１６日 ４月２１日 北陸地方（新潟、富山、石川、福井）
開花日 満開日 新潟市 ４月１１日 ４月１７日 富山市 ４月７日 ４月１２日 金沢市 ４月６日 ４月１２日 福井市 ４月６日 ４月１１日 東北地方（宮城、青森、秋田、岩手、山形、福島）と北海道
開花日 満開日 仙台市 ４月９日 ４月１４日 青森市 ４月２４日 ４月２９日 秋田市 ４月１７日 ４月２３日 盛岡市 ４月２１日 ４月２６日 山形市 ４月１５日 ４月２０日 福島市 ４月９日 ４月１４日 札幌市 ５月１日 ５月５日
桜が咲くメカニズム
春が来るといっせいに咲き始めるのが桜。
では、桜はどうやって春が来たことを知るのでしょうか。
今年の桜は、去年の夏に形成された花芽が開花したものです。
花芽は晩秋ごろ「休眠」を始めます。
そして寒い冬には、休眠から覚めます。これを「休眠打破」と呼びます。
暖冬になると休眠打破が送れ、開花も遅れてしまうことがあります。
順調に休眠打破をすれば、それ以降はつぼみへと生長します。
このとき桜の花芽がどのくらい暖かい気温にさらされているかによって、開花のタイミングが決まるのです。
おおまかな目安として、2月1日からの累計気温（毎日の最高気温を足し算していった合計）が６００度を超えたころに桜が開花すると考えられています。
東京ではヒートアイランド現象によって気温が高くなっていますので、ほかの地域よりも早めに開花したと考えられます。
今年は平年よりも開花が早い？
東京では今年の開花日は３月２１日で、これは平年よりも５日ほど早いようです。
ただ、去年と同じ開花日です。
おおまかにいうと、関東地方、東北地方、北海道などは平年どおりの開花時期となっています。
西側の地域は、例年よりもやや遅めの傾向にあるようです。
遅めになると予想されている理由としは、西日本の今年の気温が平年よりも低めに予想されているからです。
桜は気温が高いほど開花しやすくなりますので、桜の開花時期も遅めに予想されているのです。
まとめ
今年の東京は去年とおなじく早めの開花でしたが、東日本は平年なみ。
西日本はやや遅れた開花のようです。
開花予想日と満開予想日をしっかりチェックして、お花見や旅行のスケジュールを立てましょう。
地域によってはもう少し開花を待たないといけませんが、もうお花見シーズンが到来している最中です。
桜の美しさを存分に味わい風情な気分にひたれるのも、この時期だけ。
せっかく日本に住んでいるのですから、見ごろを逃さないようにしましょうね。
